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泊りがけで

この日は泊りがけでバルセロナから20分の友人宅へ行くことになっていたので、一日、宿でゆっくりして鋭気を養う。ちょうど昼過ぎまで雨も降っていたし。

おなかぺこぺこだと困るので、トルコの軽食を食べにいったら、かなりの量でおなかいっぱいになってしまった。3.5ユーロで、焼きたてのハンバーガーみたいなのをいれてくれて、しかも陽気なおじさんがお水を出してくれてこの値段。Nu de la RambraにあるA La Turcaという店。同じ名前の店がふたつありますが、同じチェーンなのかは不明。もうひとつ、本当にトルコ人しかこなさそうな店があったけど、それは値段が書いてない。きっと安いんだろうな。

で、友人が働く薬局へ。客の顔が入らないように、彼女が接客している様子をいくつか角度を変えて撮る。それもお客に気づかれないように。こういうショットは使うのは本当に一瞬だろうけど、あるのとないのとではぜんぜん、受ける印象が違うだろうと思う。

そして小さい店内とときどきうろうろする。いろんな国の人がくるので、スペイン語、カタルーニャ語、フランス語、英語を多少、話せる彼女はそれぞれで応対する。店長の女性とも仲良し。

こんなに生き生きした彼女の笑顔を見たのは、キューバではなかったことだ。いつもにこやかだったけど、なんとなく、メランコリックな感じだった。

翌日、話してて、結局それは、お姑さんと一緒に暮らしていたせいもあったと分かったんだけど。すごいな。だから隣町にいく、じゃなくて、移民するっていうのも。

というわけで、電車で郊外のベッドタウンへ。緑の多い静かな街。その屋根裏部屋である。ぼーっとしてると天井に頭をぶつける。でもかわいらしく、整頓された部屋。

「ここの人は『こんなもの』という食べ物だけど」と、タパスの瓶詰めと生でないハムのおつまみ、じゃがいもと鶏ささみを出してくれる。できあいのサングリアで乾杯。

そして、夜中の4時まで、キューバで知り合う前の写真、スペインに着いたばかりの写真などを見せてもらう。私はイギリスで撮ってきたビデオを見せる。

移民4年で、こういう時間がたっぷりとれて、専門を生かした仕事をできるなんて、なんていいんだろう、と思う。それでもまだ、やりたいこと、行きたいところはいっぱいあるみたいだけど。
by chinaloca | 2007-08-16 23:06