長い一日(3) めでたいパーティー
6時半、同アパートに住む研究室のMさんと一緒に、おめかしをしてお出かけ。先輩の結婚式の2次会なのだ。私は初めての7センチヒールなので、会場のそばでペタンコサンダルから履き替えるという初心者的反則技を決行。
到着すると、ドレスを着た女性陣はもちろん、ろくにスーツを持ってない男子学生たちも、一張羅で、精一杯のおしゃれをしている。レストランはけっこう、華やかな雰囲気なので、それでちょうど合う。
「ほらね、平服、っていっても、これぐらいでよかったでしょ」と、スーツを着てきた後輩に言うと、「ほんまですわ」と苦笑している。なかには、「Tシャツでいいのかと思った」という人までいたのだ。よほど研究室のMLで「『平服』はカジュアルではありません」と流そうかと思ったが、とりあえず、口伝えで伝わって、ほとんどの人はそれなりのドレスコードでやってくる。でもやっぱり一人、カジュアルなシャツにデイパックの人がいて、「みんな、すごいですね」と呆然としていた。
新郎新婦は、新婦のフィールドであるインドの出で立ちと踊りで登場。
司会者のトークの後は、半立食パーティー。
立食が始まった瞬間、とりにいったのが、私と、社会学の先生と、非常勤のUさん。Uさんとは、挨拶ぐらいしたことがなかったのだが、ここで、私に「給食で、真っ先にとりに行く方だったん?」と言ったことによって、戦いの火ぶたが切り落とされた。Uさんが、大テーブルでひとりでまっさきに食べ始めていたので、「なに、一人で黙々と食べてるんですか。欠食児童みたいですよ」というと「むかつくー」と苦笑する。
次に私が自分の大テーブルで食べ始めると、「何、ひとりで食べてるんですかー」と同じことを言ってきたので、「だって私、もう新郎新婦とソーシャライズ(挨拶)しましたから」と言い返す。少量ずつ、3回程とりにいって、食べていると、ここぞとばかり、「何度も食べとるなぁ」というので、にっこり笑って「美味しいですよ」と返す。頭を抱え、私のとなりのMさんに「むかつく〜。ああいえばこう言う」と訴えると、Mさん、「ま、口では上を行くと言うことで」と微笑む。
司会のIさんがバーで一息ついていたので、「どお?」と聞くと、「食べれない。出会えない」というので、ほとんど今日、知り合ったばかりのUさんを紹介する。共通の友人がいるので、それで話がはずむ。けっきょく、忙しくてその話だけで終ってしまったけど。
最後は、先生がアカペラで歌われる。以前、うちの大学にいた先生が異動されるときにも、その記念パーティで歌われたのだが、そのとき、今日の新婦さんはトイレに行ってて見過ごしてしまったのが悔やまれて、この日を待ち望んでいたらしい。カラオケではクイーンなどの激しい歌がお好みなのだが、この時はしっとりとした歌で、しみじみ。
後で先生とお話しすると、「あの時(記念パーティ)いたのは、S君、Mさん・・・ほとんど他はいない、ってことは、もうはけた(就職した)ってことなんだな・・・。途中、N君みたいに消えた人もいるけど」。10年前のことだ。その直後に私が修士で入学した。考えてみりゃ、人類学始めて、もう10年なのだ。ひえええ。
到着すると、ドレスを着た女性陣はもちろん、ろくにスーツを持ってない男子学生たちも、一張羅で、精一杯のおしゃれをしている。レストランはけっこう、華やかな雰囲気なので、それでちょうど合う。
「ほらね、平服、っていっても、これぐらいでよかったでしょ」と、スーツを着てきた後輩に言うと、「ほんまですわ」と苦笑している。なかには、「Tシャツでいいのかと思った」という人までいたのだ。よほど研究室のMLで「『平服』はカジュアルではありません」と流そうかと思ったが、とりあえず、口伝えで伝わって、ほとんどの人はそれなりのドレスコードでやってくる。でもやっぱり一人、カジュアルなシャツにデイパックの人がいて、「みんな、すごいですね」と呆然としていた。
新郎新婦は、新婦のフィールドであるインドの出で立ちと踊りで登場。
司会者のトークの後は、半立食パーティー。
立食が始まった瞬間、とりにいったのが、私と、社会学の先生と、非常勤のUさん。Uさんとは、挨拶ぐらいしたことがなかったのだが、ここで、私に「給食で、真っ先にとりに行く方だったん?」と言ったことによって、戦いの火ぶたが切り落とされた。Uさんが、大テーブルでひとりでまっさきに食べ始めていたので、「なに、一人で黙々と食べてるんですか。欠食児童みたいですよ」というと「むかつくー」と苦笑する。
次に私が自分の大テーブルで食べ始めると、「何、ひとりで食べてるんですかー」と同じことを言ってきたので、「だって私、もう新郎新婦とソーシャライズ(挨拶)しましたから」と言い返す。少量ずつ、3回程とりにいって、食べていると、ここぞとばかり、「何度も食べとるなぁ」というので、にっこり笑って「美味しいですよ」と返す。頭を抱え、私のとなりのMさんに「むかつく〜。ああいえばこう言う」と訴えると、Mさん、「ま、口では上を行くと言うことで」と微笑む。
司会のIさんがバーで一息ついていたので、「どお?」と聞くと、「食べれない。出会えない」というので、ほとんど今日、知り合ったばかりのUさんを紹介する。共通の友人がいるので、それで話がはずむ。けっきょく、忙しくてその話だけで終ってしまったけど。
最後は、先生がアカペラで歌われる。以前、うちの大学にいた先生が異動されるときにも、その記念パーティで歌われたのだが、そのとき、今日の新婦さんはトイレに行ってて見過ごしてしまったのが悔やまれて、この日を待ち望んでいたらしい。カラオケではクイーンなどの激しい歌がお好みなのだが、この時はしっとりとした歌で、しみじみ。
後で先生とお話しすると、「あの時(記念パーティ)いたのは、S君、Mさん・・・ほとんど他はいない、ってことは、もうはけた(就職した)ってことなんだな・・・。途中、N君みたいに消えた人もいるけど」。10年前のことだ。その直後に私が修士で入学した。考えてみりゃ、人類学始めて、もう10年なのだ。ひえええ。
by chinaloca
| 2005-06-04 23:42