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アットホームな音楽会

昨日の朝に引き続き、meditationをしてみた。
「瞑想」っていうと、なんか、笑ってしまうんだけど、「黙想」とか「沈思黙考」ならまだそんなに可笑しくない。
でも目的は、「想」とか「考」ていうのを意識化して、考えないようにすることだから、正確な訳とはいえないかもしれない。考えない、とは、もっと厳密にいえば、「考え」と「自己」というものを切り離すことなんだけど。あなたの考えは、あなた自身ではない、と認識せよ、と書かれている。

面白い技術だな、と思う。たしかに、いつも、ふと気づくとなんか考えていて、心ここにあらずだったり、考えすぎて疲れたりしていたけれど、黙想をしたあとは、そういう状態に気づいて、やめるか続けるか判断するためのタイムスパンが短くなったような気がする。

昔、読んだ本に、考えるのを意識的にやめると疲れが減る、って書いてあったけど、普通、なかなか意識化できないもんだから、これは画期的。

本を見て、軽いヨガをする。
Baptisteのもう一冊の本を読む。古今東西、あらゆる説話を引用して説得するところが面白い。
しばし溜まっていた日記を書いて更新。

この前、取材を受けたけどあれは記事になったのかしら、と思い、図書館にこの一週間のボストン・グローブ紙をチェックに行く。が、どうも記事自体がボツになったらしく、ボストン・ティー・パーティーについてすら何も書かれていなかった。ちっ。

Cambridge NaturalsとHarnett’sそれぞれで買い物。お店に入った瞬間、香りと音楽がよくて心地よくなってしまう。ステビア、水性マニキュア、目の下のクリーム、ハーブティーなど。でもまだまだ欲しいモノがたくさんあって困ってしまう・・・。

ステビアは、砂糖でない甘味料。どうも、自分が「低血糖症」というものらしい、と思ったからである。砂糖をとると、偏頭痛がしたり、だるくなったり、しばらくするとどっと疲れが出たりするようなのだ。試しにこの一週間、甘いモノを絶ってみたら、ヨガの心地よい肉体疲労はあっても、得体の知れない疲労感とか痛みとかがほとんどない。そうはいってもエスプレッソには甘味が欲しい。ので買う。
7時からおよばれなので、水性マニキュアを塗る。臭いがほとんどしないのはいいけど、どうしても塗ったあとの筋が残ってしまうのが残念。

この日は夫が知り合いになった若い人類学者のMが、家族で音楽会を開くというので出かける。ハーバードから近いところにある音楽学校の小さな一室で、Mの息子のソロとMと娘のデュオ、最後にトリオでバイオリンを演奏。さぞかしの腕前かと思いきや・・・(笑)だった。でも、ほのぼのした楽しい会だった。そのあと、他のみなさんはきっと車で移動されたところ、私たちはてくてく歩いて、彼らの自宅のパーティへ。おいしいハムとメロンに、このあたりの名物(だと思う)ホット・サイダー(生リンゴジュースにシナモンなど加えて温めたもの)をいただく。

人類学関係者はほとんどいないし、当然知らない人ばっかり。
まずは娘さんに声をかける。「いちばん上手かったし、プロっぽかったよ」というと、はにかんで「ありがとう。でもすごく緊張してたの」という。お父さんのMと同じレベルだったので、一緒に始めたのはどうして、と聞くと、おじいさんの考えだったのだそうだ。音楽会の最後に、ワシントンDCからはるばる電車でやってきた、と紹介された、若い頃はさぞかし怖かっただろう、と思われる紳士なおじいさん。医者か弁護士か、といった風情のビシっとしたお方。アフリカン・アメリカンでありながら、専門職で立身したと見えるそのおじいさんに、「人類学者になる」などという親不孝を働いたMは、きっと今も頭が上がらないに違いない・・・。
(続く)
by chinaloca | 2004-12-18 12:38