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コメントしたり、ホメオパシー試したり

革命と世俗主義の授業で質問する。これまでの授業だと、南アジアにおける暴力のひどさみたいなものばかりがクローズアップされてきたので、ビルマではちょっと違うとおもうのですがそれはなぜですか、と。結局、あそこもすごい暴力がありました、とかわされてしまったけれど、ちょっと質が違うんではないかと思う。支配者側によるものはあるけれど、大衆レベルで、南アジアのように差別と暴力が結びついてはいないんではないだろうか。それは、実は、南アジアで、西洋啓蒙主義が浸透したことの帰結なんではないでしょうか。と言いたかったけど、やめておいた。証拠不十分だし。

Harnettというお店でBurt’s Beeという自然な材料を使った化粧品のデモンストレーションがあるというので行くと、サインアップ(予約)した人にのみ、とのこと。残念。なぜかこのBurt’s Beeという商品は、各地の大学の生協でもよく扱われている。頭のいい人は、自然なものを使いなさいよ、という刷り込みが、こうして行われているような気がする。でも実際、基礎化粧品のミニセットを使ってみたらかなり質がいい。ハンドクリームなんてとてもよく効く。

頭痛のためのホメオパシーの薬を買ってみる。後日、使ったら速攻で効いた。アスピリンなどのように、痛みだけ消えて不快な感じが残る感じがしない。ヨーロッパに比べてアメリカではまだあまり普及していない、とのことだけど、日本よりはずっと広まっているし、値段もお手頃。100粒入りが11ドル強。

3時から、研究所で日本研究の人の発表。69年に留学して、ちょうど学生運動のまっただなか。その後、労働運動の調査研究に従事する。日本製鉄やソニーの人にインタビューしたり、工場で働いてみたらしい。朝から晩まで単調な仕事だったそう。だから知り合いの労働者は、朝、何億円も持っていて、それを一日で使い終えると想像しながら働いていたという。

韓国の人のコメントが面白かった。韓国では、超大企業が大金を儲けていると、政府と裏で結びついて何か悪いことをしているのではないか、という疑いをもつけれど、日本では大企業に対してそうした悪いイメージがないのはなぜだろう、と。発表した人も、たしかに日本で悪者といったら政治家と官僚ぐらいですね、と返答。

その後、彼は、労働についての研究はちょっと疲れたので、シンガーのミシンについての研究を始めたところだという。昔の広告の絵や写真などが面白い。なかでも女性に、「自活」のために、洋裁を学びませんか、と呼びかける広告が興味深く、発表者もこれを分析しようとしていた。経済的に自活せよと呼びかけつつ、女性らしさの領域にとどめようとすることにパラドクスがあるのでは、と。私は、伝統的に「自立」しようとする女性の職業である、学校の先生や看護婦では、家にいられる時間が少なすぎて、母親として期待される役割が果たせないからでは、と指摘する。「内職」は稼ぎも少ないし、あまりいい仕事とは思われていない。でも、洋裁だけでなく、お茶や生け花、ピアノなどの「先生」なら、見栄えもよく、家でもできるうえ、自立しすぎないために、結婚と子育てとの両立も期待できる、と。なるほどね、と発表者。
by chinaloca | 2004-12-10 04:43